達成すること

西洋占星術で作成するホロスコープは、生まれた日付・時間・場所をもとに作ります。

このような丸い円の図がホロスコープ、天体の配置を示した図のことです。

生まれた日・時刻・場所の時に、太陽を初め、水星・金星などの各惑星がどのような配置だったのか、
それらを見ることで、基本的な資質や才能などの得意なこと・分野、また惑星同志の創り出すホロスコープ上の角度がいわゆる行動の方向性にあたるので、どんな行動をしていくのか、
良いこともあれば、注意しなければならないことなど、
この複雑な円からは様々な内容が読み取れます。

こちらの図は、地球から見た天体図ー地球が中心で、太陽が地球の周りをまわっている、という天動説ーのものですが、他にも太陽から見た天体図ー地動説ー、という見る視点を変えたものまでいくつか種類があります。


 

「西洋占星術」という名前のように、ホロスコープは「占い」で使用しているものです。これは、「数の原理」で作られており、占星術の研究家で有名な先生も「骨の髄まで数字のシステム」と言うように、緻密に計算され尽くした数字の集大成ーなので、単に「当たる/当たらない」という枠を超えて、「天体の影響をどう受けるのか」が明確に表されているものです。


生まれた時のホロスコープを読み解くことで、「どういう資質があるのか」「それを活かすための才能は何か」に辿り着くことができます。
私たちは各星座(サイン)や惑星の持つエネルギーを備えている、といういわゆる「小宇宙である」という考え方ですね。
「こういった資質」「こういった才能」がありますね、ということをお話すると、


「そうそう、当たっています」という方もいれば
「そうかなぁ…それはないですね」という方もいます。

これは面白いことに、
「当たっています」という方は、基本「ホロスコープ様に生きているから」→ 充実感を持つことが多く、反対に「当たっていない」という方は「ホロスコープ様に生きていないから」→ 不満を持つことが多い、ということを表しているようです。

幼少期からの環境など、「しなければならないこと」を多く抱え、いつしかその枠が当たり前になっている、ということで本来の資質が活かされていなかったり。

あるいは、各惑星には「発達年齢域」と定義されるものがあり、生まれてから7才までは「月」、その後「水星」に入る…、というように、順を追って成長・進化するという流れを持っています。
その時期に、それなりの成長がなく年齢だけ重ねてしまうと、例えば「月」が未発達、「火星が未発達」ということになり、平たく言えば「人となり」の器ができないまま大人になってしまうーやはり不満を持つことも多くなってしまうでしょう。


ホロスコープに隠されていることは、私たち一人ひとりが「達成できること」です。
今世のテーマ、と言っても良いでしょう。
理由もなく、ただ楽しく取り組んで達成できるーまさに自分らしく輝ける道です。

但し、ここから導き出されるのはあくまで「方向性」「テーマ」です。
それを「どう活かすのか」「どう創りあげるのか」は、私たち自身でその都度選択をしていかなければなりません。人間しか「創造性」という、意志を持って何かを創ることはできませんし、今世をどう生きるのかは個人の自由、どう生きても良いからです。
なら、楽しいと感じる時間を多く味わいたいですし、誰かに何かに振りまわされることのない、安定した自分でいたいものです。

一度、じっくりご自身のホロスコープと向き合ってみてはいかがでしょうか?
新しい自分が発見できるでしょう。