ジオセントリックとヘリオセントリック

西洋占星術には、いくつかの種類があります。
「今日の / 今月の運勢」「ラッキーな星座」など、朝のニュースや、雑誌の1コマなどで見かけるものは「ジオセントリック」と呼ばれるもの。

ジオセントリック-おなじみの形

ジオセントリックは
・惑星
・サイン(星座)
・ハウス
が円状に含まれますが
ヘリオセントリックは
・惑星 のみです。
どちらも同じ設定ですが、見た目が全く異なります。

ヘリオセントリック-サインもハウスもありません

 

ジオセントリックは「地球からみた空」の平面図です。
だから「太陽」ー恒星、「月」ー衛星が含まれます。
地に足をつけた、ココの自分から見える景色ー「天動説」がベースです。太陽や惑星たちが自分の周りを回っている、というもの。

 

対して
ヘリオセントリックは、「太陽からみた惑星の位置」の平面図です。
太陽の周りを「水金地火木土天海冥」という各惑星が回るー「地動説」がベースです。
太陽から見ているので、ホロスコープ上から「☉-太陽」が消え、代わりに「♁-地球」が出てきます。

 
地球の周りを回っている「月」は「衛星」であり、大きな視点の「太陽」から見れば、地球と月の位置は、ホロスコープ上で大きな差が数値で出るようなものではないため、「月」も消え、基本「地球ほぼイコール月」という位置関係になります。

※惑星に加え、サイン(星座)を組み合わせているホロスコープもあります

 

 

ホロスコープからわかること

占星術の基本的な考え方は
「太陽系という宇宙と、人間は類似した構造ー大宇宙の縮図が、小宇宙である人間」です。

 
人間は、宇宙と同じ構造、性質を持つーそして、出生図(ネイタルチャート)と呼ばれる生まれた時のホロスコープは、「各個人が特有に持つエネルギー図」です。

 
日々惑星は動いているので、「今日は○○な日」という予想は、”今日の天体図”から万人に当てはまる情報であり、さらには個人個人でその惑星のエネルギーの受け取り方、というものが、ネイタルチャートによって変わってくる、ということ。
 
 
また、「今日のラッキー星座」、など毎日のランクイン形式の占いでは、基本的に「太陽星座」を見ているので、太陽だけではなく、他の惑星たちとの関わり、つながりをみれば、理解が少し変わってくるでしょう。


なので、生まれた際のホロスコープには、個人の持つ資質や才能、目的、変化、人生傾向など、語り尽くせないほどに情報が詰まっています。
このネイタルチャートをベースに、現在の星の動きと併せながら、必要な内容を読み取っていきます。 
 


 
ジオセントリックの☉太陽 / ヘリオセントリックの♁地球、から読み取る「魂のブループリント」についての記事も、ぜひ参考にされてみて下さい ↓




どう使い分けるのか

ジオセントリックとヘリオセントリック、同じ日にちの同じ時間のホロスコープでも、立ち位置を変えれば違う図が見えてきます。

これらをどう使い分けるのか。
占術家によってまたさまざまにあると思いますが、一例をあげると。

ヘリオセントリックで「根幹となる資質、才能、魂が持ってきたもの」を観る。

太陽系という、とてつもない大きな宇宙の一構成員として、どんなピースを持ってきたのか、可能性を見出すヒントにもなります。大きなテーマ、魂が引き継いできたことなど、大元 / 大枠がつかめます。
 
また、「出生時間が正確にわからない」という方も、ある程度(朝 / お昼/ 夕方/ 夜など)の時間帯でも十分正確なホロスコープが出せる、という利点もあります。逆行、という概念もありません。

 

魂の想いや願い、はあるものの
私たち人間は「創造性」を持ち合わせており、「選択の自由」があります。

何を選択するのか、そしてどういう”経路”で進んでゆくのか、という
具体的なことに関しては、ジオセントリックで観る。

太陽系の「地球」という惑星に生まれてきた今世、
「地球」ーここから見える景色、としてジオセントリックを取り入れる、という感じです。
 
また、ヘリオセントリックにはない「アングル(Asc/Dsc // Mc/Ic)」や「ドラゴンヘッド / ドラゴンテイル」と呼ばれる感受点も「どのように」という、方法を読み解いてゆくためには非常に重要であり、わかりやすい点でもあるでしょう。

 


 
占星術界では「逆行」という言葉がよく出てきます。
どの惑星も、必ず一定方向にしか進んでいませんが、「見かけ上」地球からは反対側に戻って見えるような時ー逆行といいます。
これは地球から見た図、なだけで、太陽から見れば、もちろん少しも逆走行はしていません。


通常とは違う動き(に見える時)、ということで「注意せよ」という期間ですが、別にヘリオでは逆行してないしー、神経質にならなくても。。
そんな風に思う反面、
「集合意識からなのか」「実際に見えている、というエネルギーからなのか」
結構ミスった、とか、結構な打撃だった、ということはこの「逆行期間」に起きたりしている…
のも事実なのです、興味深いですね。


1つの情報、1つの側面からではなく、多方面から総合的に星のエネルギーを感じ、自分自身へ取り込んでゆきたいものです。
ちなみに、
当方のセッションで、よく出てくる言葉「自分だけの、最強チーム創り」ーこの”チーム”とは、
『自分を取り巻くスピリットたち』とのチームであり、
さらには『10天体の星たち』とのチームでもあります。

あなた専用の、オリジナルな星たちのチーム創りを応援します! 

 

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