未来志向の落とし穴

「未来志向」、過去ではなく未来を見つめる姿勢は大いに勧められる考え方です。終わった過去を振り返る、というよりは、これからの未来を創る、という視点。
そして、臼井式レイキでは、過去同様に「未来」も存在せず、あるのは「今」「この瞬間」のみ。今のこの瞬間の積み重ねが続く、という考え方です。
今日、今の積み重ねが結局は「未来」の自分につながって行くので、表現の違いはあれど、自分の世界は自分で創るということに、他ならないわけですね。
 

そういった未来志向の考え方は、自己成長とか自己啓発という分野でも昔から語られてきました。
今ではスピリチュアルという眼に見えない世界がずいぶんと馴染み深いものになり、たくさんのスピリチュアル系セミナーや講座、セッションも広がりを見せています。
これは惑星の影響にも関係しており、冥王星や海王星というとても公転周期の長い惑星たちの配置によるものです。

余談ですが
冥王星は、太陽の周りを1周するのに249年かかる!
海王星でも165年…ということで、こういった惑星は「個人」というより「世代」への影響も強いーよって、これらの星たちの角度により「スピリチュアルが浸透」ということになり、今がその盛りです。


眼に見えない世界、ちょっと怪しい…というより、エネルギーを感じたり、直感を鍛えたり、あるいはヨガなど身体を動かしながら内省・内観に出会ったり。もっと自分の未来をより良いものにするために、皆いろいろなことにトライをしているのではないでしょうか?

 
とはいえ。
なぜかいつまでも同じところをグルグル回っている??、という方も必ず見受けられてしまう…
らせん状に↑縦に、ではなく、あれ?→横に??、進んでいる、動いているみたいなイメージ

「そうそう、変わっているようで、なんか変わっていないような?」、とぼんやり感じる方にはぜひ知ってもらいたい、未来志向の落とし穴についてお伝えします。

問いかけ自体が

顕在意識と潜在意識、
自分では気がつかない「潜在意識」=「無意識」の声を導き出すのが、スピリチュアル系の得意な世界です。
「無意識」なのですから、自分では知りようがないですよね。
個人的なセッションを積み重ねている場合は少し違ってきますが、本を読んだり、ネットで調べたり、お気に入りの先生の講座を何度も受けたり、という対象が「多数の人へ」とする情報を取り入れた場合、既に枠ー自分なりの枠を持った中での情報の活用となっている可能性も出てきます

 
未来志向ー未来へ向けたプラスの考え方、行動なんだから良いことじゃない?
とも思えますが、自分の枠、固定概念を取り外していないので、何を聞いても知っても辿り着く先が似たような、になってしまう


たとえば
「私はこの先の仕事についてどうしていきたいのか」
と考える方は、仕事について思いを巡らす。
自分の創りたいように、とか、無条件で好きなことを、とか、子供のころ夢中になっていたこと…
とか、掘り下げる方向性はいくつかあるわけですが
そもそも
「仕事」が、今の「変容」のメインではない、という方もたくさんいる、というような。

 
「いやいや、仕事しないと食べていけないじゃないか」というのも現実ですが
食べるための仕事なのか、仕事でやりがいを求めたいのか、やりたいことは「仕事で」なのか、それによって出てくる回答はずいぶん変わります
ライスワークー生活のための仕事、となれば「無条件で好きなこと」といった「情熱」を仕事に持ち込むと、いつまでたっても満足できません。
 
 
本当は「仕事」≠「好きなコト」なのに、「もっと仕事で充実するために」という枠で見るから、自分の真の答えに辿り着けない。
なぜその仕事なり、恋愛なり、人間関係なりを○○したいのか、
その考え方自体が、真の魂の声から外れていることもある、ということです。
 
 
 

基本に帰る

10年以上スピリチュアル業界で仕事しています、という方が
自分の過去(過去世も含み)にこだわり、過去を掘ることに夢中になってしまっていたり、ということもありました。(ネガティブ感情や出来事を全つぶし…)
過去を知り、そこに滞りがあれば溶かしてゆく、手放すということは大事なことですが、「過去」が主役になってはやはり前には進めません。
 

東京都内を走る山手線 終わりはどこ?

だからといって「未来志向」が必ずしも最適でもありません。
自分の「顕在意識」で持つ考えの枠を通して取り入れる情報は、
やはり同じことの繰り返しになることに

まるで東京都内を走るJR山手線のようなイメージですね。
右回り、左回り、あれまた同じところに着いたけど??

そんな時は「基本に帰る」です。
基本、とは一番わかりやすいのは生まれた時の「ホロスコープ」です

誰が出しても、10年前でも100年後でも、全く同じものが出てきます。
(同設定の場合。ホロスコープにも種類があります)
ここに、自身の持つ資質も才能も、それらを活用した時に得られる充実感も使命も全てが入っています。
つまり、この通りの道に入れば、顕在意識と見えない意識とのバランスが取れる未来志向へと、方向転換できるようになります。


正確なホロスコープを出すには、生年月日に加え、生まれた時の場所、時間が必要です。
時間が不明で、という方も、太陽を中心とした「ヘリオセントリック」でしたら「朝方、昼、夜」などのおおまかな時間でも大差なく出すことができますので、あきらめずにぜひトライしてみましょう。
実は、仕事人間だった/ではなかった、こんな才能があった、など今まで意識できなかった自分に出会えます。
未来という先を見る前に、急がば回れー原点に帰ってみてはいかがでしょうか?