自分らしさに気づくこと

「自分らしい」とはどういう状態なのでしょうか?
自分のこと、というよりは他の人で思い出してみると簡単かも知れません。
何かを伝えたらこんな返事が返ってきた、誰かからの仕事を引き継いだらこんな感じだった、そんな時「○○さんらしいな」と感じることもあるのではないでしょうか?
らしくて細かい気づかいができるな、とか、らしくて本当に乱雑でぶっきらぼうだな、とか。
その人の特徴、性質、クセ、習慣などが現れてくるものです。
自分は、どんな「らしさ」が現れているのでしょうか?

不思議なもので、年を重ねるごとに皆「生きざま」ともいえるべき様相が醸し出されるようになります。これは、生まれ持った顔のつくり、体のつくりは関係ありません。
目が大きいからかわいい、のではなく、その人の表情そのものが「かわいい」のであり、
背が高くて格好いい、のではなく、その人の行動が、考え方がスマートで「格好いい」という。
つまり、年を重ねると「どんな考え方をしてきたのか」「どんな生き方をしてきたのか」が、傍から見て「らしさ」としてわかるようにもなります
ニコニコ感じが良くても、何か違和感を感じたり、腹に一物ありそうな感じ、とエネルギーを自然と感じ取ってしまうことも良くあることですね。

では、自分が醸し出している「自分らしさ」はどのような感じでしょうか?
自分って、どんな習慣があるのか、いつもどんな考え方をしているのか。
しばし自分を振り返って見るのも良いかと思います。

  • いつもネガティブに走ってしまう人は、きっと笑っているのに目が笑っていないという険しさを持っているでしょうし → 険しいオーラ
  • どうせ私なんてと自分を卑下している人は、きっと何をやっても長続きしない・同じことを繰り返してしまうのでしょう。→ 自分ダメオーラ

自分ってどんな人かな、と振り返った時に、プラスのこともマイナスなことも必ず出てくると思いますが、大切なのはそれらにラベルをつけないことです。
「だからダメ」など分析する前に、まずは「そうなんだ」と認めることです。

  • 自分って、なんか長続きしないんだよね=長続きは苦手なんだ
  • 大丈夫かな、とかすぐ不安になってしまう=不安ちゃんが出てくるんだ
  • すぐ混乱して訳がわからなくなってしまう=混乱しやすいんだ

その上で、変える必要があれば変えれば良いし、それも自分だしなとらしさを認められたらそれで良し。
自分らしいー持って生まれた資質や才能を十分に活かして生きること、へとシフトしてゆくことがもちろん望ましいのですが、まずは自分はこんな人なんだ、とらしさに気が付くことです。
今の自分にとって、良いことも悪いこともすべて含んで「自分だ」と気が付き認めることで、じゃあどうしようか?、という次のステップに移れます。
この気付き、受容を無くして「本当の自分」は見つけられません
自分に気付いて、自分にOKが出せると、とっても気持ちが楽になり余裕が生まれて、エネルギーが良い方向へとシフトし始めます