恐れや不安はどこからやってくる?

みんな恐れや不安を持っている

自分を取り巻く生活のこと、家族のこと、仕事のこと、お金のこと、人間関係など、毎日毎日私たちはたくさんのことを考えています。
目標に向かってがんばるぞ!、というガッツポーズを想像するようなこともあれば、これからの未来を想定して「どうしよう?」「大丈夫なのかな?」と恐れを感じたり、
あるいは過去の出来事を思い出して「あれで良かったんだろうか?」とか「あの時○○だから、今こうなっているんじゃないのか?」と、不安を感じたりすることもあります。
これらの「恐れや不安」はどこからやってくるのでしょうか??

恐れの創造主は自分

すごく不安を感じている割にはとても単純で、恐れや不安は幻想です。
私たちの思考や言葉が作り出していることです。
動物にはこれらの感覚はありません。もちろん、物理的に急に一人ぼっちになったりすれば不安で恐怖もあるでしょうが、飼い主さんが戻ってくればすぐに忘れます。
こんな不安が明日もあるのかしら?、とか、そういえば過去にも同じように急に一人にされたことってあったよね?、私が何か原因なのかしら?、とか、過去や未来にまで不安が飛び火することはありません。
ということは、不安や恐れは「私のせいなんでしょうか??」「私の勝手ストーリーということ??」

不安や恐れは、自分が生み出す勝手ストーリーです。
まだ起こっていないことを憂いているーまだ起こっていないこと、しかも自分が期待しないことに、
自分の有限のエネルギーを思いっきりつぎ込んでいる状態
です。
もったいない話。そのエネルギーは他のことに使った方が良い、という。
「起こったらどうしよう」は「起こっていないこと」に対しての感情です。
もし、その出来事が「起こった」ら、「どうしよう」ではなく、それに対して何か対処をする、という行動へ変わっているはずですね。
「どうしよう」は架空の世界の話です。

恐れと一緒に

とはいえ。
恐れは人間にはつきものの感情です。あって当然。
自分にとって大切なこと、大きな事柄であればあるほど、また新しい領域に初めて挑戦する時は誰でも、「怖い」し「どうしよう?」です。
それが悪いことなのではなく、「恐れてるな」「不安だな」という感情を受け入れ
それはそれとして、我が道を行くという自分に必要な行動をとることが大切です。
恐れや不安を無くす、ということではなく
ボイジャータロットカードを作られたジェームス氏も、「その恐れを持ったまま、抱えたまま超えて行け」といった表現をされています。
世界的に有名なコーチ、アンソニーロビンズ氏も「Dance with fears.」だと。大会場でのセッションでは、恐れ役の方と手を取り合って踊っちゃう姿も披露されていました。
一緒に進む。それも自分の一部と認め、手を取り合って、もちろん自分がリードしながら先へと進んで行きましょう。案外、従順な(?)パートナーかもしれませんよ。


以前、私は持病が悪化しほとんど寝たきり状態だったことがありました。
高さ1㎝のスリッパを履くのさえ足が上がらず息切れしているほどで、ずっとこんな生活なのかな、ともちろん不安でした。
そんな時「Let’s dance with All Fears!」「Let’s dance with ○○.」(←なぜか英語)、と、全然踊れないのに心は踊っているつもりで、声だけは一生懸命大きな声で、毎日言っていたのをよく覚えています。
病気はダメなもの、恐れは悪いモノ、なのではなく、それらを含んで自分、という感覚を持つと、自分の中で調和が保ちやすくなるのだな、と、あの頃を懐かしみながら痛感しています。