レイキの五戒とは
臼井甕男(うすいみかお)氏によって創設された臼井式レイキには、「五戒」なるものが存在します。
レイキエネルギーとしっかり共鳴できるように、「安心立命」という、恐れのない自分らしさを活かした幸せな人生を歩むための基本、それが「五戒」です。
五戒を胸に日々生活せよ、というものですが、五戒自体はいたってシンプル。
「今日だけは」
怒るな
心配すな
感謝して
業を励め
人に親切に
レイキはエネルギーですので、時間・空間を超えることができますが、日本伝統式レイキでは基本的に「過去」も「未来」もなく、存在するのは「今のみ」という考え方です。
だから五戒も「今日だけは」なのです。
今日だけ、そうか今日だけで良いんだ!
と気楽にいけそうですが、「今日だけは」は実は「一生」です。
明日になったら…また「今日」が始まるからです。うーーん、深いです。。
怒るな、から始まる

怒りのエネルギーでグラスが粉々です
まず一番最初に掲げられているのが「怒るな」です。
怒り、というエネルギーはとても強い。
ボイジャータロットでも、グラスが粉々になっていたり、ひしゃげてしまっている様子が描かれています。
それだけの強いネガティブなエネルギーは、自分自身へも悪影響を与えるー解剖生理学的にいっても、
出したものが返ってくる、というエネルギーの法則的にいっても、良いことはありません。
だからこそ、「怒るな」が最初です。何より自分のためにはならないから。
なんですが。
日々の生活の中で「怒らない」ということは、なかなか難しいことではないでしょうか?
思い通りに事が運ばない、理不尽なことがまかり通る、アクシデントで予定がめちゃくちゃ…皆それなりの「怒り」を覚えるでしょう。
「怒ってはいけない」わけではありません。
怒りというエネルギーは、建設的に使えば大きなことを成し遂げるー革命を起こすようなー、壮大なエネルギーの源にもなり得ます。
そもそも、怒りという感情が存在する以上、必要だから存在しています。
という有意義な側面もあるのですが、日常的に怒りを起こす、というよりはその波は穏やかなほうが良いには良い、ですね。
この怒りのコントロール、どうしたら良いのでしょうか?
手放しで楽しいことを
何かを言ったり行ったりする前に、「一呼吸置く」「10秒待つ」「目に見える他のことに注意を向ける」、さらには「相手の立場に立って考えてみる」「自分に都合の良い勝手ストーリーを作り上げる」など、怒りの対処法としてはいろいろなモノがあり、それぞれ個性に合ったものを適宜取り入れれば良いと思います。
そういった一歩下がった視点が身に着けば、いわゆる「瞬間湯沸かし器」のようなキレる状態自体が少なくなってゆくはずです。
しかし、人にはそれぞれ「地雷」なるポイントがあり、そこの領域に入るようなことがあれば、なかなか「怒り」が手放せず、フツフツとしたものが居座り続けることに。
何と言っても、怒りは収まるまで味わうことが大切ですが、そのあとの方向転換としては
「自分らしさ」を見つけていると強いな、と実感しています。
無理やり感情を動かそうと、身体を使って行動することで気分を変える、ことももちろん有効なのですが、「自分が一番輝ける楽しさ・うれしさ」に気付いてそれを持っていると、それを思えば目の前のこんな出来事は小さい小さい、はいはーいと横流しに怒りを流せるようになります。
嫌われる勇気、という言葉もありますが、嫌われようとも関係ない、というかそんなことはどうでも良い、自分には楽しむやりたいことがある!、と怒りのモヤモヤとした状態を抜け勝手に前向きに進むことができるようになるのです。
大切なのは、自分の人生の方向を見出すこと。
その道中の色々なチャレンジを考えたら、人生はとても楽しい。「今日だけは」怒らずに、過ごせるでしょう。自分の意志力だけではなく、レイキの力も加われば決して難しいことではありません。