グラウンディングの大切さ

スピリチュアルな世界観では、「見えない世界とつながる」という視点から、はるか宇宙の遠い世界とつながる、みたいなイメージがありますね。
意識が「上へ、上へ」と向かっていますし、天や太陽を仰ぐように空を見上げる、という動作にもつながっていくー実際、下を向いていると身体が縮こまって血液循環も滞ったり、併せてネガティブ思考にもなりがち、ということもあるので、「上へ」という向きは、非常にポジティブな方向、と言えます。

ですが、実は下向きなエネルギーも非常に重要ーバランスがとれていることが大切なのであって、どちらかと言えば、上へよりは下向きな「自覚」が必要な場合もあります。
ということで
今回は「グラウンディングの大切さ」を見ていきます。

 

グラウンディングとは

レイキのコースを受講すると、必ず出てくるのが「グラウンディング」という言葉です。地面・地上という意味の「ground」に由来し、地面にしっかりと立つーいわゆる「地に足をつけて」の意味そのままで、地に足をつけながらも、意識は広大な宇宙とつながる…という意味合いで使われています。
レイキとは、大宇宙と小宇宙という自分自身との共振共鳴、そのつながりとなるエネルギーだからですね。

実際、レイキのエネルギーは「上にだけ」あるわけではなく、この空間全体に広がっているものなので、上を意識することが厳密に必要なわけではありません。下を向いていてもOKです。


なんですが、狭い空間の中では空気が淀んでいる、ということもありますし、道路に面している場所の空気は吸い込んで身体に良い物質…とも言い難い。
自然と「空気が良いと感じるところ」=「パワースポット」となってきますし、そういったすがすがしいところでは、深呼吸をするから胸が広がり、天を仰ぐような姿勢にもなる。

 
と、自然に意識や動作が「上へ」となってきます。
では、反対の下向きな「グラウンディング」とのバランスは、どのように取っていったら良いのでしょうか? 

 

 

お花畑ちゃん

スピリチュアル界だけではなく、現代人の傾向?とも言えるのかもしれません。ちょっと「ゆめみがち」な状態の人が、男女問わずして多いのかもしれない、と感じています。
 

それは、今では簡単に情報が手に入ったりするので、昔ながらの「苦労して…」という肉体を伴った行動が少なくなったから、ということのマイナス面とも言えますし、
ゲームやスピリチュアルという異空間と現実の区別がつきにくく、ということなのかもしれません。
 

スピリチュアルにはまっている人のことを、ディスるように「お花畑ちゃん」と呼んだりする言葉もありますが、そういった”お花畑ちゃん”だけではなく、一見真面目な男性や、スピリチュアルは別にという方でも、グラウンディング不足…と見られる方はいます。要は、どちらも「お花畑ちゃん」という感じで、大差はないのでは??

 
もっと身近な例を使えば、まだ実年齢が若くゆめに燃えている若者たちーちょっと傍からみたら無謀なことにも果敢にチャレンジ!その姿は、まさに「お花畑」と言えるかも知れません。
が、もちろん「それがOK!!」どんどんチャレンジして、どんどん転んで。その一つ一つが自分の体感・体験となり、今後の人生の糧になる。
西洋占星術でも30代中盤までは「太陽期」ですから、自分の想いをぶつけながら、「自分」を極めていく年齢ですね。

 
ただ、単純な「お花畑」にならないためにも、「グラウンディング」という概念も持ち合わせるとなお良い、ということが言えますし、
太陽期の年齢を超えた方であれば、そろそろ「グラウンディング」の割合を増やしていかないと、社会との適応性に乱れが出てくるという段階に入ってきます。 

 

 

酔いの世界

では、具体的に「お花畑」ってどんな感じなのでしょうか?

言葉に、ストーリーに酔ってしまっている
言動の不一致、満載

といった感じがわかりやすいところです。ふわふわ、意識だけが立ち上がってしまっている、感じ。

  • 自分が責任を取る
  • これがゆめへの切符だ
  • 自分が世界を動かす
  • 私は誰かのものになってはいけない
  • 愛が全て   などなど

大いなるビジョンとしては、全く問題がないところです。他にも、男性であれば「オレが家(家族・家庭)を守る」みたいな男の美学、女性であれば「私が輝いていること、それを見ることが家族の幸せ」みたいな「自立した女性論」。

 
何一つ問題ないこれらの言葉が「美しすぎる」ー言葉に酔いしれていませんか?というのが、ツッコミどころです。
・責任を取る、ってドラマでも常套句の格好良いセリフ。これをいう人って、意外とトラブルやアクシデントが起きると「自分は悪くないよ」と、周りのアラを探して逃げたりします

・愛が全て、というのは「自分が好きなヒト」だったり、「自分を愛してくれるヒト」が全てなのであって、自分の感性に引っかからない人はどーでもよかったりします

・男の美学はカッコいいのですが、その美学に自分でハマり、自分の首を絞めて自己犠牲で苦しんでいる人もいます

・男の美学とセットなのが自立した女性論。美学に乗っかり、自分が輝いているーただ単にやりたい放題なだけ、みたいなちぐはぐなパートナーシップの方たちもいます 

 

 

今ココにいる

言葉に、ストーリーに酔いしれるのではなく、「今ココ」の世界を、現実を感じるーそれがグラウンディングです。
自分自身の目標として、1つの目安として「責任を取る」などの言葉を用いるのは良いことです。但し、漠然とした意味合いの言葉、イメージ、そこで終わらず、そのための「脚を使った行動」へと落とし込んでいきましょう。
ドラマという、幻想の世界で見る主人公たちは「責任を取る」という言葉と共に、実際の行動としても動いているはずです。(描写が少ない場合もあるのでしょうが…)
ココ地球という3次元の世界では、実体を伴った「カタチ」を創っていくことが必要です。まさに「有言実行」の世界観。 

全ては裏と表で二面性があり、実行、行動ということの利点もあれば、それだけでは身体が疲れて限界がくるー身体は有限ですね。
そこで「気合」ともいえる、ヒトの持つ精神性「気」があることが、エネルギーの充電にもなり、そのバランスで前に進んで行くことができるようになります。 

 

レイキエネルギーは、自分自身との共振共鳴で起こる愛と癒しのエネルギーです。
いつでも得ることはできますし、無制限です。
対して、今ココにいるという地に足をつけた感も一緒に養っていきましょう。上に上がることだけではなく、地球にいるからこその「身体」でできること、その感覚も今世では重要です。

 
レイキを習得されている方は、併せてグラウンディングワークを、レイキをされていない方は、マインドフルネスを取り入れてみてください。可能であれば、身体を使って、身体の感覚を感じながらの瞑想を取り入れてみると良いでしょう。
あなたの上下バランス、今一度見直してみませんか?
新たな気づきが生まれてくるでしょう。