好きを仕事に~ライクワークの統合意識

好きなことを仕事にする
というのは、理想の働き方かも知れません。「好き」だから続けやすいし、苦にならないし、おまけにそこには「才能」だってついてくる。
とはいえ、キラキラなことばかりでもありません。ベースには、持って生まれた資質や才能があるー向き不向きがあります。
 

今回は、「好きを仕事に」した時、する時ーライクワークを統合意識という視点でみてみます。お仕事の選択で考え中の方、自分にはどんな働き方があっているのか、違う視点から見る参考にしてみて下さい。

不確定な未来

【仕事】である以上、【利益】を出さなければならない、という側面があります。
趣味で釣りを楽しむなら、釣れようが釣れなかろうかはどちらでも良いのですが、仕事であれば「魚を釣る」ー確実に利益が生まれなければ、仕事として成り立ちません。


これは、企業に勤めている会社員であろうと、副業でのお小遣い稼ぎであろうと、自ら起業していようとー比率の差こそはありますが、売上たててなんぼなのは変わりませんね。 


そこで厄介なのが
自分の「好きなコト」がイコールで「売れるモノ/ウケること」とは限らない、ということです。
『それは』売れたけれど
『その時は』売れたけれど
今も、これも、同じように「売れる」「ウケる」とは限らない。
大衆のニーズは環境によっても変わっていくし、流行も移り変わるのが常です。


好きだから打ち込む、という情熱を投入できること自体が才能を見出せた一面ではあるものの、未来は非常に不確定で、不安定である、ということも事実です。 

 

 

二通りの統合意識

そんな厳しい面もあるのが「仕事」という側面ですが、ではその厳しさを乗り越えるためにー統合意識を身につけるには、どんな過程があるのか、2パターンでご紹介します。

 

広く浅く、との折り合い

自分の好き、というモノだけが売れるとは限らず、仕事なら売れるものを提供しないと、というハザマにあるーなら、「売れるもの」「ウケること」と、自分の『好き』との中間をとるしかありません。

 
わかりやすい例えなら
「いつかはメジャーデビューしよう!」と、がんばる地元のバンド仲間たち。好きだし、楽しいし、売れたいし、有名になりたいし。そして、念願叶ってメジャーデビューできたとすると、立て続けにリリースやライブが決まっていくーー
あれ?こういう曲を書きたいわけではなかったのだが??
しかし、「そういうのは、今ウケないから」と、自分のやりたい方向性は却下されてしまい、全然その気になれないのに、リリース日が近いんだぞっっ、と周りからのプレッシャーがのしかかる毎日。


でも反面、ちゃんと売れているし、傍から見ると絶好調で。
バンドなど、複数人の場合には、その状況を「まぁいいか」と捉える人もいるし、「耐えられない」と続けられない人もいるしで、結局「解散」となってしまう…というのは、あるあるな話ではないでしょうか? 

 


 
自分が好きなことと、求めれられていること、それらすべてを受け容れるという「統合意識」の視点が必要です。またビジネスですから、1つの戦略として、「まずは売れてから、(ある程度の)地位を確立してから、個人の”やりたいこと”に着手する」という段階を経る方法も、もちろんあります。 

 

いずれにしても、「これしかやらん」ではなく、広く浅くをちゃんと受け入れて昇華している過程があります。こういったしなやかな強さはなかなか言うほど、簡単ではないのかもしれません。 
 
 

 

自分のコアを貫く

以前、クラウドファンディングのプラットフォームを運営している方の話を聞いたことがあります。
その方が言う「売れるための記事の書き方」としては

「専門用語バリバリで、想いを薄めずに書く」
というもの。一般的には「中学生が読んでも、理解できるように書く」というのが”良い読み物ー理解されやすい”、とされている中で、結構真逆な話です。


つまり
それを「あえて選択する」ということなんですね。わかりやすい文章構成、は必要であっても、「ウケる」内容にするとかは考慮せず、自分の「好き」を貫く、ということ。
専門用語ばかりなら、一般ウケはしないーわかる人だけわかれば結構、という立ち位置です。

 



 
ここでの統合意識としては
「仕事」なのに「売れにくい」ーだって、ニッチな分野をあえて選択したからー
あぁ売れない、というジレンマが出てきても当然でしょう。
メジャーデビューしたライバルは、ずいぶん音楽の質は変わったものの、結構売れているし、「何が面白いんだ??」な記事を投稿しても数千のいいね!がつくのに、自分たちの熱い思いは数十のいいね!しかつかない、みたいなことにも。。
それでも、この自分の軸は変えない、という逆境でも揺れない強さーこちらもなかなか厳しい統合です。売れる/売れない、というのは、眼に見える現実/事実なので、それを乗り越えての統合ですから、結構なサバイバルといえるでしょう。 

 

 

それぞれの結果

いずれにしても、仕事→売上という視点をクリアするために、それなりの”強さ”が必要です。
「好き♡」「楽しい♡」”だけ”の世界観ではありません。

上記の例では、上手く折り合いをつける/自分を貫く、の2パターンがありましたが
その結末は、どうなっていくのでしょうか? 
 

プラスの結果としては、いずれにしても
「好き」を「仕事」にー収入を得ることができる。いわゆる「やりがい」が持てます。
「好き」の比重がどれくらいなのか /「収入」の比重がどれくらいなのか、といった差は生まれてきますが、それは個人各々の望んだ流れになるでしょう。
 
大切なことは、その統合のちょっと辛い過程をしっかり乗り越えたから、達成できる話です。

 

一方で
マイナスな結果としては

  • まずは売れてから…という第一段階のつもりでも、どんどん自分の意に介さずに流されてしまい、結局振り返った時に「自分…なにをやってきたんだろう?」って途方に暮れてしまう…
    (好きなことをやってきたはずなのに…と、あるあるなご相談でもあります)
  • いつまでたっても芽が出ない現実に疲れ、離脱…ゆめをあきらめてしまうかもしれない
    (あきらめた…という想いが、いつまでも心に残る…こちらもあるある)

真の統合意識への道のりは、残念ながら痛みを伴います。

  

 

違う選択肢もある

「好きを仕事に」というテーマで書いてきましたが、それ以前に「違う選択肢」もあります。
それは「ライスワーク」ー好きを仕事にしない、という選択肢です。


そもそも
「好きなコト」自体が才能であるということから発展して、その特色を活かした仕事、という流れでしたが、仕事にしなくても良い話です。

好きだからこそ、妥協したくないとか、こんなんじゃなかった、とかの、自分との整合性が崩れやすくなる。
そこまでの思い入れがなければ、変化も受け入れやすいはずですね。
仕事にせずに、自分の心の拠り所として取っておくーお魚を、釣らなくてもいい魚釣り、な感覚であれば、自分の好きなことをしているだけでもOk。
そんな選択肢も存在します。 

 

 

魂が決めている

ならば、自分の場合にはどのタイプがいいのか?合っているのか??
というのが気になるところですね。

 
それは、自分の魂が決めているー統合までの過程はいずれにしろ厳しくつらい体験もあり、隣の芝生を見てしまうー違う選択の方が良いんじゃないだろうか?って思いがちです。楽チンな方法、というわけではありませんが、もともと魂が持ってきているテーマがあります。それに気づくことが一番の近道であるといえます。
  

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