自力と他力、もとは仏教用語で、スピリチュアルでもよく聞く言葉です。「自力」とは、自分の力・努力という見方。一方、他力に関しては、「自分ではない力」という広義になることから、考え方がさまざまです。
自分以外の力ースピリットたちなのか、神様なのか、天の力なのか、ご先祖さまか、自分にとって大切なあの人か。いずれにせよ、眼には見えない力が働いてくれるなら、それに越したことはない。
苦しいときの神頼みや、初詣に代表される「お願いごと」は、他力の典型ですね。
この「他力」を発動させるには
1- 自分で行動すること
2- 結果を手放すこと
自分で行動する、という自立の上に他力は立ち、さらに、その結果を手放すー執着を捨てれば捨てるほど、他力の力は増量します。
「自力」と「他力」について、他力を発動させる段階を追って見ていきましょう。
まずは自力から
(新明解国語辞典より)「他力」とは:
{仏教で}一切の人を救おうとして立てた、阿弥陀仏の願いの力に頼って成仏すること。ー「他力本願」誤って、誰かがしてくれることを期待して、自分は何もやらない(でいる)意にも用いられる。
眼には見えない霊性の力、がいわゆる他力、その実態はそれぞれがしっくりくる言葉を使えば良いのですが、決定的に違うのは、辞書にもあるように「誰かが何かをしてくれる」、という意味ではないということです。
人任せ、という意味ではない。
だから、第1に「自分で行動する」という「自力」が前提です。
自分では何も選択せずに「人任せ」状態ーそれは、周りの人の意見を取り入れ、全て丸く収めるために…といった理由かもしれません。ですが、結局「自力」がなければ、その上の「他力」はなかなか発動できません。
「果報は寝て待て」
というのは、寝っ転がって待っていれば何とかなる、という意味ではありません。自力で、自分にできることをしたなら、あとの結果は寝て待とう、という意味。なので、「人事尽くして天命を待つ」と同じ意味合いです。人事を尽くした「後に」寝て待つ、ということですね。
手放す VS 信念を持つ
さて、自分で選択して行動をした。あとは「寝て待つ」状態になるわけですが、ここで重要になるのは「結果は手放す」ということです。絶対に欲しいっっ!と握りしめないこと。
え?
「そのためにがんばってきたんですけど?」
「達成しないと困るんですが??」
と、結果を願うのは当然です。
さらに
「どうでもいいし」という気持ちで取り組んでも「どうでもいい」結果が返ってくるだけ。
絶対に叶える!!、という信念がなければ、結果は得られない、という側面もあります。
あれ?
矛盾していますよね?
手放すの? 信念を持つの?? 一体どっち??
【叶って当然】だから、手放せる。
「信じるんだ!」と、拳を握りしめて力むのは最初の段階。それを通り越したら、最終的には「信じる」という言葉すら必要でなくなります。
当然、だからです。
今日が日曜日なら、明日は月曜日。それを疑ったり、そうなのかな?と不安に思ったりする人はなかなかいない。それくらい「当然」のあたりまえのことだからです。
タロットカードで言えば
0番の「The Fool」ー愚者、に相当します。なんとかなる、助けは当たり前に必ず入る、と信じて疑わないので、崖の上からも平気で飛び降りる、というムチャぶり(-_-;)
同じように
自分の願いーそのために自分の出来るだけのことはした / している。なら、結果は叶う。あたりまえに叶う。だから、あとは寝て待っているだけ。
自分にできることを、楽しみながら取り組んで行けばいい。
信念を持って、その上で「執着」せずに手放す。
その選択をした自分自身を信頼していること。そして、何よりもその選択を「楽しい」と思えるか、どうか、です。
(資格試験勉強、などは勉強自体がつらくても、その先の”楽しい”未来のために必要な通過点ですね)
あなたのその波動、がんばり、それらがスイッチとなって「他力」が発動。自力という、自分だけの努力では計り知れない力が大きく動き出すでしょう。
ベース創り
自分で行動する、というところまでは持ってこれても、次の段階である「執着を手放す」というのはなかなか難しいことです。常にお伝えしていることですが、「三位一体」ーBody / Mind / Spiritという自分自身がつながっていないと、そのためには自分をよく知っていないと、そのベースが創られません。
じゃあ、それがないと自分には神の助けは全然ないの?
そんなことはありませんよ。あなたには、あなたを守り導くスピリットが大勢います。
「あなたの願い・あなたの選択」
それらを最大限に活かせるように、そのためにはこれが必要だよ、ということをいつもあなたに投げかけてくれています。ステップバイステップで、他力がどんどん増量されるように、あなたの自力を育ててくれています。
自分の今の立ち位置はどこなのか?
自力で出来ることはなに?
手放すってよくわからない…
そんな疑問のある方は、まずは対処療法のセラピーを受けてみてください。
スピリットたちのアドバイスをお伝えしています。