それって本当に直感ですか?

「もう直感でしか生きていないので」
という言葉をセッション中ポチポチ聞きます。

良いことですよね。
直感に従え、ってよく言われるように、
頭であれやこれやとグルグル考える「思考」なのではなく
直感に従えば間違いない!、とか言われていたりする。
でも。

ちょっとケースバイケースなのかな、と感じています。
なので、そのケースバイケースを今回は書いてみようと思います。
  


    

1・
前提として、「深堀」が苦手な方もいます。
思考というよりも、身体を動かすとか五感が豊かな方もいます。
得手不得手は人それぞれ、というのを大前提として。。

単純に「直感」なのではなく
「思考回路がない」だけのこともある

考えたことがない、それは考える必要がなかったからかもしれないけれど、
考えずに、習慣的に、無意識的に行うのが常になっている。
無意識ですから、考えていませんから
「直感」ということに。
  
直感と言えば直感ですが、
いわゆる「直感」とは似て非なる、です。

それでも特に困ってないなら良いじゃん!、
という側面もありますが、
長期的に見れば、結局
意識している顕在意識と、無意識の潜在意識とにズレが出てくるのが必須です。
短絡的に習慣性になっているだけなので、本当にやりたいこと、という選択肢ではないからです
 
2・
ヒラヒラと頭に浮かんでくる思考、これをヒトはコントロールできません。
無意識ですが、私たちには常に何かしらの考えが頭に浮かんでいます。

今日のごはんは何にしよう?/あ、薬局にも行って洗剤を買わなきゃだったなぁ/そうそう、柔軟剤を新しいものに変えてみようか?あのCMでやってたやつなんて名前だったっけ?…/なんか最近記憶力が落ちてきたよね…、私ヤバいかな?/あ、でもこの前のAさんまマジヤバかったわ、あんなことってある?/性格なんだろうけど、何座なのかな?数秘とか聞いてみたいなぁ/そういえば、新月はそろそろ?先月の願い事は何にしたんだっけ…??

という、とりとめのない勝手ストーリーが頭の中でいつも展開される。
上記に書いたような思考の流れはたわいもないことで、
悲惨なのは、ネガティブ思考の流れにハマること。
怒りや嫉妬や自己否定感があふれて、そういえばそういえばとどんどん掘り出して止まらなくなる。
だから
「浮かんでくる思考は受け流すこと」
「身体を動かして、五感を意識して、そのエネルギーから離れること」
と言われる。

そう、これらは受け流すのです
浮かんできた思考に対して、「だよね~」とか答えながら、そこにハマらない

と、それだけ聞くと「そうなのか」と理解できそうですが
では次のパターンとの比較はどうでしょうか??
 
3・
浮かんでくるネガティブな思考を受け流していると、
「ネガティブにフタをしているのではないかとか、思うのですが」
といった意見もあります。

きちんと受け止めないといけないことなのに
それを単にスルーするのって、どうなの??、という。
あなたはどう思いますか?


確かに。
何度も、何度も、声をかけられることってあります。
同じことを問われている状況。
また、同じ思考が浮かんできた!、流しとけ!!、
と、一様に流して良いわけではなく、
実はそれ、ハイヤーセルフからのお知らせ、ということもあります


幸運の女神には前髪しかないから
出会った時に掴まなかったら、もう二度とチャンスは訪れない、
と言われていますが、
ハイヤーセルフから、どうしても気付いて欲しい、伝えたい、というサインは
その後数回にわたってやって来ます。1度きりではないのです。

そう、これは受け流すのではなく「キャッチ」する合図です

はて?
あなたには、その違いが何か、
自分はハッキリ見極められるという「直感」を持てているでしょうか?
 

どう見極めるの?
本当の直感ってなに??
という疑問がでてくるところですが、
その答えは、とてもシンプルで、とても難しい。

それを決めるのは自分自身、ということ

直感には「理由がない」
でも直感には「自分軸」があります

顕在意識と潜在意識がズレることなく一致していると、
顕在意識で「やりたい」と思ったこと、イコール潜在意識の声。
つまり直感に直結しているのです。

では、なぜ
顕在意識と潜在意識にズレが出てしまうのでしょうか?

  • ○○しなければならない、と常に思っているうちに、枠を作ってしまっていた
  • もしかしたら、過去に失敗をしたことがあり、その経験から二度と踏み出せなくなった(枠を持つ)
  • 逆に、経験がなく、深堀する機会もなかったから考えたこともない(思考回路がない) など。

人により、それぞれ背景はさまざまあるでしょう。
結局は、思考と直感はバランスです
考えすぎもNGですし、考えなさすぎもNGなのです。

 

ロジック派の方は
どうして?どうして?、を常に掘るので、納得して前に進むことができる、それがパワーにもなる。
でも反面
なかなか前に進めなかったり、3歩進んで2.8歩下がったり(進んでる??)、
理由がなければ前に進めなくもなってしまう。
 
直感派の方は
深堀している時間が短縮されるので、速い、フットワークが軽い、だから結果を出すのも早い。
でも反面
思考回路が形成されないため土台がもろく、本命を逃すことにも繋がる。

 

何を選択するのか、
これは流すのか、受け止めるのか、
それ自体を決めるのも「直感」です。

そして、その選択をした、という自分を信じられる、という自分の上に
直感は成り立ちます。

自分信頼、ということに取り組みながら
直感も日々鍛えてみましょう。
直感は、誰にでもある能力であり、筋トレのようなものと言われます。
そう、使えば使うだけ冴えてもくるのです。