得手不得手を理解する

ボイジャータロットカードは全部で78枚、
この全部を持って宇宙が成り立ち、小宇宙である私たち一人ひとりも全てこの78枚の性質を持っている、と言われます。
一つずつ経験を積み重ねることで、その78枚の1つ1つに灯りを灯していくような感覚、それが人生だと。

なので、もともと私たちには「足りないモノ」はなく、全てを持っているというのが前提です。
「足りない」「できない」と感じるのは、持っているけれど、まだ花開いていないという状態。
あるいは、マイナスに偏って表れている、ということもあります。
一方で、人間は完璧な人なんていない、みんな何かが欠乏しているのだ、という考えもあります。
この場合、「欠乏」していることではなく、そこに「欠乏感」を感じることが問題である、と言われますね。
この「欠乏感」は、なかなか奥が深い感情なので、また別の機会に掘り下げたいと思いますが、
これらをまとめてみると、

「人間は皆完璧であり欠乏はない、ただ得手不得手がある」

という表現が、私には一番しっくりくるかなと感じています。
この得手不得手があるからこそ、個性も生まれてくるのではないでしょうか?
得意な部分が強み、でありそれを開花するための才能も備わっているはずです。

数秘的には、運命数・宿命数・ライフナンバーなどと言われますが
特に持ってきた資質などもありますよね。これらが「個性」、「その人らしさ」と言われる部分です。

 

例えば、「思考VS感情」を見てみましょう。
子供時代は感情優位ですが、大人になるにつれ思考が占める割合が増えてきます。
世間体や周りとの調和などを、無意識にでも自分に反映させているのではないでしょうか?
とはいえ。
その度合いは人により、論理的な考え方が苦手な人もいれば、感情を素直に感じることが苦手な人もいます。
どちらが良い・悪いではなく、時と場合によりとか、バランス良く使うことが大事、と言われますよね。
その通りで、バランスが一番大事ですが、
私は個人の持つ得手、得意な部分を活かしても良いのかなと思うのです。

思考優先の人は、論理的です。
何故か?、を追求したがります。なんでも頭で処理しがちなので
「嬉しいと”思います”」「○○がやりたいことだと”思います”」になってしまい、心の声を拾えなくなることも。
ただ。何故か?、ということがわかれば、自分の中での道筋が立つので
それが自信にもつながり、行動を強力に後押しする力にもなり得ます。
反対に、感情優先の人は、思考は論理的にはでなく断片的です。
それを上手に相手に伝えることは難しく、思うように伝わらないことも。
ただ。理由はともかく「これだ!」という魂の声をしっかり聞き取れるので、「○○だと”思う”」ことに惑わされにくいです。
この場合、行動を後押しするのは「どう感じたのか」という気持ちです。理由はいりません。

 

「なぜ」「つまり」「だから」
それらが知りたいのであれば追及してみればいい。
「理由なんか関係ない」
そう思うなら心の声に従って突き進んでもいい。

大切なのは、いずれも「受容」することではないでしょうか?
自分と反対の人もいるのだなと皆が受容しあえば、あるいは今はちょっと偏りすぎちゃったな、と時には自分でセーブする柔軟性があるのなら、自信を持って得意なことを伸ばした方がイキイキとしてくるはずです。
自分らしさ、が大切ですね。