Deathカードの側面ー手放すとは?

タロットカードの原点となるのがウェイト版タロット、そこから発展して様々なカードがありますが、たいていのカードに含まれているのが「Death」ー死、というカードです。
変容を促す、破壊と再生という意味で登場し、これまた大抵はインパクトのあるビジュアルで登場するーちょっと苦手、という方も多いカードでもあります。

以前、ボイジャータロットのDeathカードについて、断捨離ーその先にあるもの、という記事を書きましたが、その続編として、より詳細に「捨てる」「その先には」を考察していきます。

 

「破壊と再生」ですから、まずは「壊す」ー終了、という行程が先。
断捨離であり、手放しであり、捨てて自分のスペースに余裕を創ることで、新しい世界が広がる。
・・・頭ではわかっているんですけれど…ムズカシクて。
・・・具体的にはどうしたら良いんでしょうか?
・・・手放すって?赦し、みたいなことですか??
クライアントさんから非常に多い質問です。

結論から言うと、再生までを逆算するとこんな感じです。(下から上がるように読んでみて下さい)

ここに辿り着くのが「赦し」ー新しく「再生」の時が始まる
←北風と太陽、で言うところの太陽になる(太陽になっている)
←自分のやりたいことにエネルギーを注ぐ
←ネガティブなコトを捨てる<Death>=手放し
←ネガティブなことが気にならなくなる

←心に余裕が生まれる
←才能を活かし、価値を追う=充実感を感じる
←自分にとっての価値・方向性を見出す
←自分に起きた出来事の必然性を知る
←自分を知る

詳しく見ていきましょう。
 

心の余裕

Deathカードから

心に余裕があると、細かいことが見えなくなっていきます。抽象度が上がる、という感じでしょうか?

Voyager Tarot-No13-Death
対応するのは「蠍座」「冥王星」

Deathのカードは
それぞれになかなかのビジュアルですね。
ボイジャータロットでは
ニューギニアのデスマスクがドーンと登場していますし、
アカシックレコードカードでは
タロットカードではおなじみの
骸骨が登場。
近くで見ると、なかなかのインパクトです。

Akashic record-No16-Death

これらのカード、自分の眼に近づけて近づけて近づけて。すると、骸骨の姿も認識できないくらいにボヤけてきてしまうーこれが、いわゆるよくわからない、どうして良いのかが不明、というネガティブ沼の状態です。
もうよくわかりません!になっている。
それは、あまりにも場面のみを切り取って、直視しているような状況です。


 
そこからカードを少しずつ眼の近くから、遠ざけて遠ざけて遠ざけて。あぁ、そしたら骸骨がまた見えてきてしまった…やっぱり自分のこのネガティブ感情、ネガティブ体験はどうしようもない。
・・・と、ここで止まらず、さらに遠ざけて遠ざけて遠ざけて。すると、骸骨やデスマスクが小さくなって、よく見えない。カードだけではなく、カードの周りにある今の状況ーデスクなのか、絨毯なのか、そういった周りのいろんなものまで見えるようになってきます。

 
これが、今までクッキリハッキリ見えていた、覚えていたネガティブ体験や感覚が、「そんなこともあったよね」に変わっていく、というような感覚です。


つまり
心に余裕がある = 俯瞰して物事を捉えられると、いろんなことの「1つ」という要素に変わると→ ネガティブに感じていた、思っていたことが小さく見えてくるー自分の立ち位置1つで変わってくるということ。カード以外でも、実際何かを手に取って、試してみて下さい。
 

 

あるけど気にならない

心に余裕を持つ、とは
まず「自分を知る」ということからスタートです。自分の資質・才能を知る、魂の今世での目的に気づく。すると、ネガティブ体験の意図が見えてきます。全ては起こるべくして起きているから。
ただ、ここではそれを完全に理解するのではなく、「知る」というだけでも十分です。
 


自分を知れたら、では自分がエネルギーを注げる「価値」は何なのか??、を探す、掘る。
これに見定めがついたら、もう突進です!
才能もあって、好きなコトにエネルギーを注ぐ→ 伸びる → 嬉しくてもっとやる → もっと伸びる → もっともっと嬉しくなっちゃって燃える → もっともっと伸びる…という好循環が生まれる。
 


これはもう楽しくて仕方ない!
そうなってくると、カードをうんと眼から遠ざけた状態のように、自分の価値以外は大して「見えなくなる」のです。あるのだけれど、消えてはいないのだけれど、気にならなくなる。

ちょっと変な表現ですが、正しくまっすぐに、フラットにとでもいうのでしょうか。自分を知ると、心に余裕が生まれてくるものです。自分にとっての、コアな、核となる部分を持つことは非常に大切です。 

 

 

Deathの第2段階

心の余裕が生まれれば、ネガティブ体験の理由が「理解」できるところにたどり着けます。これが手放しであり、Deathの第一段階である「破壊」です。もういらないものだと理解できるし、逆に言えば、そこにエネルギー、具体的には時間を割いている暇はなく、自分の価値、やりたいことに費やしたい、と思う。だから、勝手に自分から離れていきます。そもそも、もう視界に入っていないのですから。

そして
自分が、やりたいことへとどんどんエネルギーを注いで好循環が生まれていく。やがて、北風のように力づくで、というエネルギーではなく、太陽のようにサンサンと愛を降り注ぎながら、ネガティブな体験を、感情を見送れるようになっていく。
 

具体的には、誰かへのネガティブな気持ちも、それぞれが別々の人生で、私のようにあの人も幸せを感じて欲しいな、と愛を送りながら離れることができる。これが、いわゆる「赦し」の感覚です。あの人にも、私にも、この体験が必要でした、と。
カーミックバンドと呼ばれるような、ネガティブなつながりは、断ち切るというより、愛を送ることでほどけていくもの、ということが言えます。
 

ここでは、もうDeathの第2段階「再生」が始まっており、あなたにとっての新しい世界がスタート。
昔に感じていた「ネガティブな体験・感情」は、ほとんど見えなく、気にならなくなっています。
 


 
初めから、赦そう、手放そうと、無理やりに自分を追い込んでも、なかなかDeathという世界は始まりません。
「それは潜在意識のブロック!だから外してしまいましょう!!」
という、お手軽スピリチュアルが逆に人気でもあるのですが、そこでたどり着けるのは最初の段階まででしょう。第三者のエネルギーで、潜在意識を簡単に書き換えが完了するほど、霊性界は甘くありません。力づくの北風のように、一時なら追いやることはできますが、自身がパワーダウンすれば、再びネガティブは顔を出してくる。
 

変わりたいけれど、今1歩が踏み出せなかったり、どうもモヤモヤして見通しが見えにくかったり。そんな時は、カードに聞いてみるでも良いですし、セッションを受けて違う視点からの意見に耳を傾けてみるもの良い方法です。あなたのDeathー新しい世界への「破壊と再生」を応援します!