ボイジャータロットカード ChariotとBalanceの連携

タロットカードは、私たちの人生・魂の進化の道筋。ボイジャータロットの0番、愚かな子供(Fool Child)からスタートし、最終21番では宇宙(Universe)、宇宙との一体化へと成長してゆきます。

22枚の大アルカナの性質は、0番を踏まえて1番、1番を踏まえて2番…と、それぞれの性質を踏襲しながらだんだんと成長してゆく。なので、隣り合う性質は全く違う、というより、さらに進化させ次の段階に進んだ状態、という考え方です。

今回は
7番のChariot-戦車と、8番のBalance-バランスの連携を掘り下げてみます。 

 

No.7 Chariot

VII-Chariot スピード感あふれています

7番ーChariot、戦車のカード
ボイジャーリーダーなら、このカードがでてきたら、まず「おぉぉ」なんて声が漏れるはず。
「やっちゃえ!」というGoGoなカードです。

とにかく進む!
戦場で戦う戦士、戦車ですから
障害物は避けるのではなく
蹴散らしてでも、の精神。ぶっちぎり感満載のカードです。

Seven of Worlds-Breakthrough


ボイジャータロットカードを創られたジェームス博士、そして私のエネルギーワークの基本でもある「レイキ」、このレイキを確立させたのが臼井先生という方、もう100年以上前の話ですが、この両方の運命数は共に「7」。やはり、後世に残るそれだけ大きい発見をする方たちは、エネルギーが強いのでしょうね。行動力、外へ発信してゆく力強さを感じます。


反対に。
このChariotという性質が、上手く開花しておらず、まだ未熟段階という場合、どのような状態なのか。

いわゆる「暴走列車」です。

勢いだけでガンガン進んでしまう。
時には考え込んで…もつかの間。”やっぱりこれが私っっ!”と、自分で勝手に納得して、また爆走…
前に進むことは良いことなのに、ススメない人の方が多いかもしれないのに、なぜ「暴走」になってしまうのか?


それは
”本来の”Chariotは、かしこいからです。一見、暴走に見えるかもしれない。でも「勝ち戦」しかしないー戦場で負けたら死んでしまうからです。
だから、暴走に見えているようで、実は勝算を見極める眼と、戦略を練るかしこさを供えている。
戦略なしに、ただいつものように突っ走る、のが暴走です。

暗くてよく見えませんが、Chariotのカードの左下には「亀の軍団」が描かれています。爆走のChariotですが、戦略によってはノロノロ・ゆっくり進んでいることが表されていますね。


いざ戦場では、考えている暇などありませんから「Breakthrough」の強行突破ですが、強行突破の前には「勝算」が見えているから、というかしこさがChariot像です。
いやぁ、なかなかカッコイイですよね!


 

No.8 Balance

VIII-Balance


そんな、かしこいChariotに続くのが「Balance」です。
(ウェイト版タロットでは8番はStrength→8番と11番が入れ替わって構成されています)

バランス、というと、左右がぴったりと同じ、というイメージがあるのではないでしょうか? ですが、ヤジロベエを想像して頂くとわかりやすいのですが、本来バランスを保つためには「止まらずに動き続けている」ことが必要です。豪快に動く、というより、細かく細かく動いて支点が小刻みに動く感じ。
ヤジロベエは、止まるとパタンと倒れてしまいますよね。

バランスのカードには、四大元素の絶妙なるバランスが描かれています。(ハチドリー思考 / 縞模様のカップー感情 / バレリーナのつま先にあるボールー行動・肉体 / バレリーナー魂)

すこし話はそれますが
ボイジャータロットカードには、基本的に「逆位置」という設定がありません。個人的にその方が読みやすければ採用したら良い、というのが創始者のジェームス博士の意向です。

つまり
バランスが ・とれているのか ・崩れているのか 、一見このカードだけではよくわかりません。何事もバランスが必要、って言葉ではわかりますが、その中身は非常に複雑。
バランスがとれているって、どのように取れているのか??
バランスがとれていないって、何がどのように取れていないのか??

リーディングの際は、前後のカードからどのようなバランスなのかを読んでいきます。
そこで、変化球なのが、今回のテーマである「7番との連携」による「バランス」についてです。

 

 

バランスがとれている、とは?

Seven of Crystals-Dullness

やる気はある。
だから前に進もうと行動している。

でも、どうにも進んでいる感じがなくて、進歩がなくて、だから間違っているんじゃないかと、不安になることもあるし…どうしたら良いのだろうか?
何か間違っている??

Eight of Wands-Harmony

前向きだからこそ、そのような状態・感情になることはありませんか?
Chariotー戦車のカードの思考は「Dullness」、鈍感力とか無気力、と訳されます。1つには、戦場で戦う戦士に考えている暇はない!(動けっっ!)という意味であり、2つめには、「何も考えられない」という無気力さの意味もあります。

前向きで、やる気があるのに…進めない。
その場合、立ち位置ーバランスの支点がちょっとおかしなところにあります。
  

単純に
新しいことへの恐怖が勝り、恐怖と前進のせめぎあい ←後退か  前進か→
の綱引きで、均衡がとれてしまい ⇒ 結果、進化なし
でも、”バランスの有無”という視点では、バランスはとれています

 

複雑な背景の場合
自分の資質や才能、具体的には「役割」や「担当」という言葉の方がわかりやすいかもしれませんが、その支点がズレているといういこと
「立ち位置」自体が違うーそこで一生懸命バランスを取ろうとして…でも、そこは資質違い・担当違いなので、なかなかバランスがとれません(骨折り損)

努力の甲斐あって、バランスがとれている状態になったとしても…「満足感」とか「達成感」とか、そういった感情まで満たせるのか?
その前に、またすぐに大きく周りの環境の変化などによってバランスが崩され、「バランス調整」にエネルギーを費やすようになってくるかもしれません

バランスがとれている、でも実態は崩れているも同然、という状態もあるということです。
バランスを保つには、Harmony-調和のカードに代表されるように、自分の個性を活かした周りとの調和です。自分の個性(資質、才能、価値観など)を無視した中では、本来の調和が生まれるはずもなく…周りとの調和というより、自分自身の調和が、まずは必要です。

 

 

1歩ずつ、順序よく

逆位置をとらないボイジャータロットカード、だからこそ自由に読むことができますが、自由だからこそ、奥が深い部分もあります。

Chariot=進むこと / Balance=とれていることは良いコト
という単純な意味あいだけではありません。

Balanceで問われるのが支点ーいわゆる自分軸をどこに立てるのか?
Chariotはただ単に行動するだけではない戦略家、それらがポイントですが、冒頭で書いたように、タロットカードは、1つ1つの性質を「踏襲」しながら進んでいます。

 
さかのぼれば
6番ーLovers=統合意識のカードですから、統合の概念が自分の中にないと、7番-8番へとの連携が滞ってきます。

6番のLoversで何を踏襲しているのかと言えば、「精神性 / 物質性」「男性性 / 女性性」です。これらの統合が行われ…爆走のChariot、揺れない自分軸を持つBalanceへと進みます。



お手軽なスピリチュアル、ただ座っているだけであなたも変われる!、といった技法もあるようですが、結局は急がば回れ。100年以上も語り継がれるタロットの歴史でもあるように、精神的な、魂の成長は1歩1歩ーちゃんと順序があります。

もし、あなたが「変わりたい」とか、「同じことを繰り返している」とか。そういった時期にあるのなら、1歩1歩着実に進んでみませんか?
Mirrorgeでは根本療法をお勧めしています。お時間のある時にはぜひ1度、読んでみて下さい。
根本療法~自分とつながるセラピー