思い通りにならないー失望
ボイジャータロットの5番、感情のカードは
「Disappointmentー失望」です。
割れたグラスが円を書くように落ちてゆくー自分の願いは叶わなかった、と嘆く様子がうかがえます。
ここで注意深く見たいのは、
グラスは全て割れているので、何も受け取れない状態になっている、ということです。
つまり、「自分の期待したもの」以外は受け取りたくない・受け取らないという意志も垣間見れ、自分自身で枠を作っているのでは？、という背景もあるのです。
よく、直感に従えば間違いない、と言われることがあります。
思考であれこれ考えるのではなく、直感的に「コレ！」とひらめいたことに従えば良いのだ、という。
ですが、直感か否か、というのも実は難しく、直感で受け取ったものは数秒後には思考が入り込んできてしまいます。「できるーたぶん、できるーできる、と思うーできるかな…」
そんな風に言葉が少しずつ変化し、結局最初の直感である「できる」が埋もれてしまうのです。
という一面もありますが、「本当の直感」であったとして、それでも「Disappointmentー失望」することは多々あります。
グルグル思考で考えるのはダメ、だから直感に従った、それなのに？！
と、失望に輪をかけてしまいそうですが、実は見方を変えると、人生は「自分の思った通りになること＝幸せ」というわけではなさそうです。
思い通りにコトが運ばなければ、私たちはそれを「失敗」と呼び、「失望」する。悲しいとか、悔しい、怒りなどのネガティブな感情も湧き出てくる。しかし、これが人生にとっての必要な「体験」ということのようです。
今はとても簡単に「情報」を取り入れることができるので、それらを共有することで「体験したように」情報を自分に蓄積してゆくことはできますが、実は魂の成長にはショートカットがなく、「体感ー身をもって感じること」が必要とされることがたくさんあります。
人生に偶然はなし、全て必然で「起こるべくして起こっている」のですから、その「思い通りにならなかったこと」にも役割が存在しています。
後悔させてやるー怒りのパワー
ボイジャータロットの4番、感情のカードは
「Angerー怒り」です。
怒りのあまりグラスが粉ごな、あるいはひしゃげてしまうほど、
相当な熱量です。
これは、4番ーEmperorー皇帝の感情のカードなのですが、
皇帝がいつも怒っている、ということなのではなく
革命を起こして国を統治していく皇帝、その感情は
とても強く、これくらいの反骨精神あり、ということの
表れでもあるのです。
話は変わり、昔「まちぶせ」という曲が流行りました。当時、石川ひとみさんの声がとてもきれいだったのを覚えています。今だったら、ちょっとストーカーチックで反論もあるのかもしれませんが、大好きな彼を、「偶然を装い、帰り道で待つわ」ーだからタイトルは「まちぶせ」
彼女がいる彼をずっと見つめ、彼女がフラれたとうわさで聞いたーフリーじゃん！、なのだけれど
「わたしは自分から言い寄ったりしない」そうです。
「好きだったのよあなた 胸の奥でずっともうすぐ 私きっと あなたを振り向かせる」
「あなたを振り向かせる」宣言、なかなか強いです。
似たような感覚、似たような経験をあなたや、周りの方も持っていたりはしませんか？
例えば、恋愛でフラれてしまったーもっといい女/いい男になって後悔させてやる！、とか
（実際そこから奮闘して、大幅減量したというような話もＴＶで特集されていたり）
行きたかった会社に不採用だったーここでは収まらない、もっとビッグになってやる！、みたいなこととか。
マイナスからのスタートで、そこから立ち上がる、「今に見てろよ！！」な感じ、
それはまさしく「Anger」そのものです。
魂の成長ー人生の体験
Disappointmentー失望
自分の思い通りにコトが運ばなかった時
Angerー怒り
悔しい、悲しい、といった気持ちを抱えたマイナスからの立ち上がる力
結局これらは、人生で「体験すること」です。
その当時は、当然失望もするし、怒りに燃える、と思いますが、実は個人の人生劇場からすると、その対象は大した役割ではありません。フラれたのだとしたら「自分をフッた彼/彼女」だったり、「自分を不採用にした会社」、それらの役割は、単に私たちのエネルギーを引き出し、方向性を見出すためのことに過ぎない。
1つ注意するとしたら
「〇〇になって後悔させてやるんだ！」、という宣言、
「後悔させてやる」に重点を置いてはいけません、それは単なる結果であり、他人のリアクション。
「○○になるんだ」という新しい方向性にフォーカスしましょう。
1つ体験してステップアップした自分、必ず宇宙からの応援が入ります！
まだまだ眠っている力を、いろいろな体験を通して引き出していきましょう。
最後に。
思い通りに行かなかった、その時のネガティブな感情を「なかったこと」にせず、十分「つらかった…」を味わいましょう。
ここで無理くり「ポジティブシンキング」しないように。
そして、感情は感情でしか癒せませんので、思考を使わずに、五感を活かした「好きなコト」にひたすら没頭し、感情の波が落ち着いたら、次のステップへ。自分の道を進んで行きましょう。
きっと新しい世界が見えてきます。
