ボイジャータロットで観る「鈍感力」

「鈍感力」ー良い意味で使われる言葉です。
「鈍感ー感覚・反応などが鈍い様子だ」(新明解国語辞典)、という「力」、なので
あえて鈍感なふりをする、気にしない、スルーする、という感じでしょうか?
私はエンパス気質であり、そういった敏感な体質を持つ人こそ、あえて「鈍感」でいることはとても大切です。自分の中で選別をしていく必要があるのですよね。
そこで、今回はボイジャータロット的「鈍感力」を、いくつかのカードを挙げながら観ていきたいと思います。

 戦車の関連カードから2枚・Dullness / Breakthrough

鈍感力、といってまず浮かぶのがこのカード。

大アルカナ7番・Chariot-戦車の関連カードであり
戦車の思考を表すCrystalのカード「Dullness」
鈍さ・鈍感力・あるいは無気力、と表現されます。

思考はクリスタル、で表現されますが
このDullnessに関しては、クリスタルというより岩石。
デン、と留まり動きなし。

これは戦車、つまり戦いに挑む者の思考ということで
つまりは、戦っている時(いざ行こう、という時)に考えている暇はありません、とにかくやれ、という感じです。

考える、という思考以外のものを使うー「感じる」とか「行動する」ということです。
試験前など、どうしようとドキドキして落ち着かない時などはシレッとこのカードが出ます。
考えている場合じゃないんで、という。


対して、同じ大アルカナ7番・Chariot-戦車の関連カードでありながら、真反対なのがこちら。
「Breakthrough」、日本語ではそのままブレイクスルー、
突破力、発展して強行突破、と言われることもあります。

お馬さん、飛び跳ねています、火山も爆発。
ボイジャータロット78枚の中でも、最もスピード感のある1枚、
「行ったれ!」感満載です。
そもそも、戦車(戦士)は、障害物をよけて通る、という発想がなく、目の前に障害物があれば蹴散らして行く、という強さ

それが時にはKY感を生みだすこともありますが、それくらいで行け!、というかなり力強いカードです。戦争で戦うわけですから、とにかく突破!、ですね。それくらいの「鈍感力」、見習いたいところです。現実社会でどこまで、というのはもちろんケースバイケースですが、時にはそれくらいの強さも人には必要でしょう

  女教皇の関連カード・Equilibrium


大アルカナ2番・Priestess(女教皇)の関連カードの
「Equilibrium」です。
日本語では「平常心」と訳されることが多いですね。
コラージュは、センターにカモーカップ型に変形されて描写されています。
この「平常心」、はいつでも何があっても「平常心でいる」ということとは少し違います
焦ったり、怒ったり、不安になることはある。
あるものの。
「あぁ、焦ってるな」「あ、怒っているな」と、どこかその気持ちを俯瞰しつつ、一方では平常心を保つ、という感じです。

なんとも大人ですね。
私はこのカードを見て、「スーイスーイ」という擬態語が浮かびます。カモがどんなに急な水流の中でも、水面では必死で足を動かしていながら、水上では「スーイスーイ」と泳ぐ感じ、でしょうか。
このカードを「鈍感力」的に解説しているものは基本的にありませんが、この「Equilibrium」的鈍感力は、マインドフルネスで強化できるものと似ているな、と感じています。
良いとか悪いとかではなく、ただそこに「あるな」という感覚を捉えて今に戻るーマインドフルネス
それはそれで、これはこれ、そんな風にすみ分けることができるよう、脳を鍛えたいものですね。

 子供の関連カード・Feeler


Fool Childー愚かな子供、の関連カード・Feeler
感じる子供、です。子供が描かれていますが「Feel」という感じることをする人、ということで、子供に限らず、「素直に感じて、それを表現する人」という意味で使われます。

笑う子供・不機嫌な子供・叫ぶ子供・泣く子供・寝る子供。
やりたい放題です。
この子供ならでは「鈍感力」、見習いたいところです。
電車の中では大きな声は出さない、上司を立てて忖度した対応をする、みんなが丸く収まるように…

そんな風に気を遣いながら、大人は毎日を過ごします。集団生活の中で、もちろん大切なことですが、それが日常になってしまい、いつしか「自分の感情」が置き去りになってしまうことはないでしょうか?
ある時は、子供の様に、子供の鈍感力で感じたことを表現してみる。
これは「自分に対して」でも良いと思います。自分には正直でいる。
表面的には、冷静に「Equilibrium」的にスーイスーイで過ごして、あとでひとしきり自分の中では「Feeler」するー感じたこと声にする、書きなぐる、方法は何でも良いので「表現」してみる。
子供の鈍感力、せめて自分に対しては大事にしたい
ものですね。

 最たる鈍感力・Devil’s Play

大アルカナ15番。Devil’s Play-悪魔の遊び、は変容期のカードの1枚です。
全ては神の「遊び」である、楽しまなくちゃー!、ということで
忍耐力や制限、秩序である土星を足蹴にし、裸体でお酒を飲んで楽しむ神様たち。(彫像はお酒の神々です)

そんな、超楽しい、を表したり、重要な側面では「善悪の超越」を表しているカードです。
良いも悪いもなし、全てはそこにある。
この変容期の1枚で「再統合」が行われる
のです。

統合意識の最たるもの、まさに「鈍感力」そのものです。
現実社会では、実際に決まりや秩序があるのは否めませんが、基本的な考え方としては「なんでもあり」なのです。それもあり、これもあり、まぁまぁ人生楽しみましょうや、という、鈍感力マスターです。


自分の外側と常に調和を図る、ということは生活していく上で必要です。
ですが、そこでの鈍感力が時としては難しいこともある。
そんな時には、自分の内側と調和を図る方法の一つとして、この「鈍感力」をぜひ取り入れてみたいものです。
あなたはどれくらい「鈍感力」を備えているでしょうか?