ボイジャータロットNo.1-Magician ~願えば願うほど遠のく理想~

願いごとは明確に、細かいディテールまでできるだけイメージして、そしてその時の幸せに満ち溢れた感情を十分に味わうことー
これは「予祝」であり、既に願いが達成されたと思い描くことで、脳が勝手にその方向へと動き出すから、という願望達成の方法の1つです。

この行程は非常に大切なのですが、その裏を覗いて見ると、「願えば願うほど、叶わない」という相反する結果にもつながります。
はて??

これは
こだわりなのか<OK> VS 執着なのか<NG>
という、ちょっとしたベクトルの違いから起こることです。

願望達成の達人、Magicianー魔術師のカードを例に見ていきましょう。

Magicianー魔術師の世界観

Voyager Tarot No.1 Magician

ボイジャータロットやウェイト版タロットのNo.1は「Magician」のカード。魔術師、魔法使いという意味です。
全ての可能性の種である「0番」に続いての「1番」ということで、Magicianはまだ半分思考が宇宙的であり、ちょっと3次元という現実から離れた世界観がありますね。

このMagicianにとっては「願望達成」はあたりまえでありーゆえに魔術師ー特別なことではなく、願えばあたりまえに叶うもの。
そして、現実を思うがままに創り上げるという「アイディア」や「行動力」も併せて持ち合わせています。

Magicianの資質自体は「若い」ので、ちょっと無鉄砲さや、やんちゃな感じもありますが、「思い立ったが吉日!」的なフットワークの軽さが魅力。そのポジティブで前向きなエネルギーが、さらにポジティブな、願望達成へとつながるエネルギーを引き寄せます。

 
つまり、Magicianは自分から湧き出たアイディアを形にするべく、誰よりも自分自身が楽しみながら行動している。そして、願望を、現実を創造できることを信じて疑わないー「あたりまえに叶う」という想いが、根底に揺るがずある、という世界観を持っています。

 
 

こだわりと執着の違い

さて、少しMagicianから離れてみます。
あなたは「こだわり」と「執着」の違い、なんとなくイメージすることができるでしょうか?「執着」って、良くないイメージかもしれませんね。
では、あなたが「こだわり」を持っていることって、どんなことがあるでしょうか?


お気に入りのコーヒーだったり、本棚の並び、洗濯物の干し方・畳み方、ごはんを食べる順序…特に気にしていない、という方もいれば、思い起こしてみれば何かしらの「こだわり」を持っている、ということが多いのではないでしょうか?

果たして、それは「こだわりか」それとも「執着か」

 
全くの個人的なことであれば、何をしても本人が好きなようにすれば良い、わけで、それはこだわりでもあり、1つの決まり・ルーティーンのようなものかもしれません。
「個人的なコト」というのは、個人で完結することであり、個人で完結するなら「自分の立ち位置」からの視点だけでも十分でしょ?、ということが言えます。言葉を変えるなら「自己満足」ですね。


対して、自分の立ち位置だけでは不十分なことも多くあります。それは、自分1人で完結しないことーだから、他人から見た時の見え方、という視点が必要になる。
自分にとっては、だけではなく、他人という他の人から見ても、その選択が有意義なことでしょうか?他人も望んでいる結果なのでしょうか?「良かれと思って」という善意からの選択でも、相手が「良し」と感じないのであれば、それはシンプルに「自己満足」という自分の域だけの行為になってしまう…これは「こだわり」という域を超えた、「執着」「固執」に変わります。相手が良し、としなくても、自分が良しなら相手もそう、という一方的な見方になっていたり。


つまり、こだわりか、執着かの分かれ目として、1つには「他人から見た時の視点」もあるということが言えるでしょう。 
 
発展して、「どうしても譲れないなにか」というこだわりの域を超えているようなことは、対自分ではなく、対誰かという、自分の外側を意識している中から生まれている、ということも見えてきます。

 

 

あたりまえの感覚へ

こだわり=「個性」でもあり、だからこその「差別化」が生まれる / オリジナリティの追及、というところでもあるので、逆になければさみしいモノです。自分の特性に気づいていない、ということでもあります。

 
なので、「譲れない軸となること」と、「その軸を中心に、環境の、感情の変化に合わせて順応する」という姿勢が必要です。譲れないこと、という「こだわり」は、実はそんなに数は要らないものです。自分の魂の想い、人生の方向性に気がついてくれば、だんだんと核・軸となることはそぎ落とされてシンプルになっていきます。

 
サラッと書きましたが
「魂の想い / 人生の方向性」ということがポイントです。一番大切にしたいこだわりはココだけです。
そして、そのために、その目的を達成するためにここに来ているので、その願望は必ず叶うーあたりまえに叶うーMagicianのように、現実創造は「あたりまえ」です。

 
あたりまえだからこそ、「強く強く」願う必要はありません。「絶対に」「どうしてもっっ」としがみつく必要もありません。この「絶対に」と拳を握りしめる強さは、それ以外は受け付けないという「執着」のエネルギーに変わります。ネガティブなエネルギーは、波動を下げ、余計に願いごとが遠ざかる結果を招きます。エネルギーの法則は「共振共鳴」ー自分の放つエネルギーに共鳴したコト・モノが引き寄せられてくるからです。
 
魂の想いはあたりまえに叶うー私たちは誰しもMagician!!と、結果を手放して宇宙にお任せしてみましょう。執着のエネルギーから離れることで、ますます願望達成への道は開けてきます。